USCPA(米国公認会計士)を取得するには、時間もお金もかかります。
私は2021年にUSCPAライセンス(グアム州 Inactive license)を取得しましたが、勉強期間は2年、受験費用は総額113万円かかりました。
上述の通り大変高価な資格試験ですので、私も「本当に受験する必要はあるのか?」と悩みました。金額に見合った費用対効果があるのかが、受験を判断するには非常に大切なポイントです。
JTC勤務の私の事例ですが、転職せずに社内で職種変更を実現できたうえで、取得後の一年間でUSCPA受験にかかった費用をペイすることができました。
今回は私のUSCPA取得における費用対効果の事例を紹介しますので、費用対効果に悩んでいる方の参考になりましたら幸いです。

この記事はこんな方にオススメです。
- USCPA受験を考えているが高額な受験料に躊躇している方
- USCPA取得の費用対効果を知りたい方
前提条件
費用対効果を紹介するに際して、まずはライセンス取得時の私の情報をまとめます。
(本当はより詳細情報を開示したいところですが、粒度の大きい情報までとさせてください…!)
- 理系出身でJTCに営業職として入社
- 営業従事中にUSCPAライセンスを取得
- グアム州のInactive licenseを取得
- 受験にかかった総額は113万円
- USCPAライセンス取得した後、部署異動し管理会計に関する業務に従事
- 転職は未経験(異動が叶ったため転職はしませんでした。本記事では、転職経験をしていない筆者目線の内容となりますのでご留意ください。)
USCPA取得の効果
USCPA取得によって得られた効果を、定性的・定量的な観点に分けて記載します。
定性的な観点
メリット:社内でのキャリアチェンジに成功
USCPAを取得するうえでもっと最も期待していた点は、営業職からのキャリアチェンジでした。
USCPAのおかげで、部署異動を伴うキャリアチェンジに成功しました(営業から管理会計の分野へ)。
もちろん単に定期人事異動を待っていても、営業関連の部署に異動することが想定されたため、人事や管理会計部門に対して働きかけたうえで異動は実現しました。
なお、巷の広告では、USCPAを取得すれば監査法人や事業会社の経理、財務、経営企画へ転職できる…という話がありますが、個人的には自社内での異動が可能であれば、それに越したことはないというスタンスです。もちろん自社内での異動が難しかったり、給与面でランクアップを目指すのであれば、転職優先で活動するのも良いでしょう。
メリット:昇格試験に合格
USCPA取得後に、異動先で社内の昇格試験に合格することができました。
入社年次的には最も早いタイミングで昇格できたため、上手くJTC内のコースに乗ることができたのではないかと思っています。営業職の中で昇格試験を争うには厳しなと思っていたため、USCPAが後押ししてくれたと考えています。
定量的な観点
メリット:昇給
昇格試験の合格に伴い、昇給しました。
キャリアチェンジかつ給料の増加を実現できたのは、非常にありがたかったです。
(具体的な金額は割愛しますが、ネット上で落ちている「big4監査法人のスタッフ職→シニアスタッフ職」くらいの昇給イメージです)
デメリット:残業時間の倍増
営業時代は平均して30時間/月ほどの残業時間でしたが、異動後は60時間/月と倍増しました。
領域の異なる分野であるため、自分がキャッチアップに時間を要していること、また業務量も倍増したことが要因です。なお、営業時代のようにお客様向けの対外業務ではなく、幹部向け資料など内向きの業務による残業が主となります。
営業から異動した後にわかったのですが、私が所属する会社では、営業部門よりも管理部門の方が残業時間が多いようです。
なお、いわゆるBig4やFASに転職した場合は、この残業時間では済まない可能性が高いため、上記の残業時間でも致し方ないかなという感触です。勉強期間と割り切って、業務に打ち込みました。
アビタスが紹介している費用対効果
資格予備校アビタスでもUSCPA費用対効果に関する記事がありました。以下のような観点で、就職/転職に有利と記載されています。
・キャリアアップができる
会計に関する知識が身につくUSCPAを取得することで、財務会計や管理会計に関する知識を身に着けていることの証明になるため、監査法人に限らず経理、財務、経営企画などの幅広い分野での活躍が可能です。
・ビジネスに必要な知識が英語で身につく
USCPAは英語のリーディングとライティングの試験のため、ビジネスに必要な知識が英語で身につきます。
・グローバルなキャリアにつながる
USCPAを取得すればアメリカだけでなく、MRA(国際相互承認協定)を結んでいる国でも会計士として働くことが可能です。
引用元:アビタスウェブサイト
転職をしていない観点から、自社の場合で上記について触れていくと、
- キャリアアップができる→上述の通り、社内異動によってキャリアアップできました。
- ビジネスに必要な知識が英語で身につく→日系JTCで勤務する分には、正直USCPAで学んだ英語知識はほぼ使われないです。これは活躍したいと思う場所次第だなと感じます。
- グローバルなキャリアにつながる→会計士ライセンスの相互認証の簡単ではないですが、USCPAホルダーの方で海外駐在しており、財務含めた管理部門全般を任されている方もいます。自社内でもグローバルなキャリアにつながる一因にはなっています。
といった具合です。アビタスの記事で紹介されている内容は、少しスケールが大きいかなと感じました。
結論:1年間で受験料を賄うことができた
上記の通り、定性的・定量的な観点でUSCPA取得による効果をまとめました。
職種変更によるキャリアアップだけでなく、昇格に伴う昇給(および労働時間の増加…)によって、1年間でUSCPA受験にかかった費用を賄うことができました。
転職せずに、自社内で活躍したい場所を変えるだけでも、USCPAは活きてくると実感しています。
最後に
今回はUSCPA取得における費用対効果をまとめました。
巷ではUSCPAは意味がないといったコメントもありますが、USCPAを取得した当事者としては、キャリアチェンジに貢献する素敵な資格だと実感しています。
受験を悩まれている方に、本記事がお役に立ちましたら幸いです。




コメント